昭和55年1月

 

 これはぼくの青春の形見分けである。


 他の人はどう思うとも「まだまだ青春なんだ」と自負していた本人でさえも、そろそろそれを認めがたくなってきた。


 ここで何かをしておきたい。そんな悪あがきの一つとして、「ぼくの青春アラカルト <名曲と共に>」を記すことにした。


 と言っても、今更「青春如何に生くべきか」とか「音楽とは何か」とか言ったむつかしいことを書くつもりは更々ない。イヤ、できない。正に名曲にまつわりついたぼくの思い出の一コマにすぎない。


 だから、囲炉裏端の昔話、喫茶店でのダベリングの様なつもりでお読みいただければ望外の幸せである。

 

 さあ、開演のベルが鳴っています。
 コーヒーでもウィスキーでも、お好きなものをそばに置いて、しばらくぼくにお付き合いください。

 

プログラム 

 

第1部 学生時代
 禁じられた遊び
 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
 スメタナ 交響詩「わが祖国」より「モルダウ」

 ドボルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」

 ヘンデル オラトリオ「メサイア」より「ハレルヤコーラス」

 トロイカ

 ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」

 チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調「悲愴」

 

第2部 札幌にて

 ふたたび「家路」

 ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調

 ある愛の詩

 

第3部 清水にて

 虹と雪のバラード
 ラ・クンパルシータ
 小犬のワルツ
 シューベルト 歌曲集「冬の旅」

 

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